「MOON DNA ” ロマン・ジェローム スカイラブ48スカル ”」 2018年1月8日

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
凍えるほど寒い日が続きますね。みなさまあたたかい服装でお出掛けくださいね。





さて、本日は” ロマン・ジェローム ”というコアな時計愛好家と世界中のセレブな人達に愛されている珍しいブランドのご紹介です。

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ロマン・ジェロームとは、2004年スイス・ジュネーブにて創業された比較的新しいメーカーです。
創始者はイヴァン・アルパ氏で、氏はボーム&メルシエやジェイコブのプロデュースを手掛けており、
特筆すべきはウブロのCOOを務めた際、ビックバンの立ち上げに参加、彼なくしてはウブロの再興はなかったと言われるほどの人物なのです。その後、僅か三年の間勤めた今回ご紹介するロマン・ジェロームのCEO時代に、後に詳しく説明する「有名な伝説のDNA」というブランドコンセプトを打ち出し、あっという間に時計業界に同社の名前を広めました。

イヴァン氏は現在、自身のブランドArtyA(アーティア)に力を入れておられ、私自身大変興味深いモデルは本物の弾丸を文字盤に採用したロシアンルーレットという作品です。リボルバー式拳銃を模した穴の開いた文字盤に、弾丸がひとつ嵌め込まれており、手首が動くたびに中でぐるぐる回転するというギミックに正に心を打ち抜かれました。

この天才プロデューサーの意思と理念を受け継ぎ、二代目にはマニュエル・エムシュ氏が就任。氏は元ジャケドローのCEOで、古典ブランドの再興を見事成功させ、正反対ともいえる同社を益々発展させました。彼についての大きなエピソードは、知る人ぞ知る奇才デザイナー”アラン・シルベスタイン”とのコラボモデルを発表したことです。2013年にバーゼルのロマン・ジェロームのブースにフラリと立ち寄った20年来の親友で尊敬するアラン氏から、リニア・レトログラード搭載のスペースクラフトという直線的でエッジの効いた作品を気に入られ、もっとオーガニックなシェイプにしたらどうだろうとアドバイスを受けたことからこの夢のコラボモデル(下写真参照 RJHPより引用)の誕生が実現したそうです。

マニュエル氏はこのモデルやジャケ・ドローのようにシンプルなものづくりが好きな心、斬新で歴史に残るエポックメイキングな発想を見事に調和させ、これからも我々をあっと驚かせる作品を次々に世に残して行ってくれることでしょう。

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前述した初代、イヴァン氏の時代に確立したコンセプト「有名な伝説のDNA」とは、ここ100年ほどの間に人類が遭遇した語り継がれるべき大きな出来事や事件の欠片(物質)を腕時計の製造に組み込み、未来すなわち遺伝子として残そうという、未だかつて誰も実際にはやらなかったことの実現でした。
現にこのブランドの知名度を格段に上げたのは、世界中の誰もが知っている「タイタニック号」の錆びた船体(鋼)を腕時計に採用したモデルを発表したことです。このモデルにはベゼルに錆びた鋼を使っているのですが、実際のタイタニック号の造船所、ハーランド&ウルフ社の質のいいステンレススチールと合成させ、更にこれ以上サビが進まないよう特殊な加工を施すという実に凝ったつくりになっています。現行モデルはタイタニックDNAコレクションからスチームパンクコレクションへと名を変え、公開はされていませんがおそらく年に数十本の生産しかしていません。

また、本物の月の粉塵を文字盤に採用しているムーンDNAコレクション改めムーンダストコレクションは、ケース素材にはアポロ11号の船体の一部を使用していて、裏蓋には1969年のアポロ11号が月面へ踏み出した最初の一歩(足跡)が刻印されています。

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二代目CEOマニュエル・エムシュ氏が就任してからのモデルは、バットマンやスパイダーマン、パックマン、テトリス、そしてなんと我が日本の誇る任天堂のキャラクター、マリオとドンキーコング、更にまさかのポケモンモデルまでつくっているんですよ!(上写真参照 RJHPより引用)

同氏のデザインルーツは1970年代~80年代だそうで、今回ご紹介するモデルも、1980年代にスケボーが流行っていて、スケボーの車輪の横にスカルを付けるのがトレンドで、この幼い頃の思い出からインスパイアされたモデルなんだそうです。そしてスカルを採用したもうひとつの理由は、カッコイイからなどのファッション的な意味ではなく、一度きりの人生、大切に生きましょうという哲学的な意味から取り入れたとのことです。”スカイラブ48スカル”は、マニュエル氏の深いメッセージの込められたモデルだったんですね。

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タイトルのスカイラブ(Sky Lab)とは、アメリカの宇宙実験室(Sky Laboratory)のことで、アメリカ初の宇宙ステーションとして1973年に宇宙に打ち上げられました。(上写真参照 JAXAより引用)
スカイラブ有人宇宙飛行計画は、三人の乗組員による約1、2、3ヶ月(合計171日間)の3度に渡るミッションで、その内容は気象や地質の観測、太陽による紫外線やX線の研究及び観測、無重力状態での人体への影響の調査などが行われました。

スカイラブの本体はアポロを打ち上げたサターンVロケット(NASAがアポロ計画のために開発した大型ロケット)をベース(正確には三段目を改造)としていました。このことから、ロマン・ジェロームのスカイラブ48スカルモデルのケースにアポロ11号のパーツが含有されているのです。裏蓋にある「MOON DNA」という刻印はその証であり、今回のブログタイトルもこれに因んで付けたものです。

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今回ご紹介するモデルは、2016年発表、色とりどりのスカルのカラー各12色(シルバー・ブラック・マットブラック・グレー・ブルー・スカイブルー・レッド・オレンジ・ブラウン・グリーン・ライムグリーン・パープル)展開で、世界各色9本のみの限定生産という大変稀少なモデルです。
当店にある色はケースのブラックPVDと同じ仕上げのスカルで、インパクトのある中腕に乗せると意外と馴染んでくれます。48mmという大きさの割に軽量なのは、しっかり肉抜きにされているためです。

デザインはスカイラブ内部の幾何学的な構造をモチーフとし、現代的な表裏スケルトンで表現しており、現在スカル以外の限定モデルにも応用されています。表裏どちら共から普通は見えない時計内部の動きが見えるということは、いかに計算して輪列を配置しているかが分かります。ロマン・ジェロームというメーカーは、ただおもしろい時計を作っているのではなく、使い手のことを一番に考えて大切に製作をしているメゾンなんですね。

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いかがでしたでしょうか。実はロマン・ジェローム社は去年2018年に、三代目のCEOとしてマルコ・テデスキー氏が就任、新生RJとなりました。ロジェ・デュブイで12年間活躍したムーブメント設計のスペシャリストも新たに加わったそうで、今後益々魅力的なブランドに発展していくでしょうね。

今回ご紹介したこのモデルは言うまでもなく新生RJ以前のレアな一点ものですので、気になられた方は是非お早めに私までご連絡ください。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。








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by evanceblog | 2019-01-08 16:42 | その他