「玲瓏たる青文字盤” アニュアルカレンダークロノグラフ Ref.5905P ”」2018年8月21日

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
暑さもいくらかやわらいで来ましたね。涼しい秋が待ち遠しいです。
まだまだ紫外線の強い日もありますので、みなさま対策をお忘れないようお出掛けくださいね。





さて、本日はパテックフィリップから” アニュアルカレンダークロノグラフ Ref.5905P ”のご紹介です。

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パテックフィリップのコンプリケーションの中で最も人気の高い機能、それは年次(アニュアル)カレンダーとクロノグラフです。
このふたつの機能が合わさったRef.5905が発表されたのは三年前の2015年、この年はパテック社にとって特別な年となりました。というのは、2015年は2014年に同社が創立175周年を記念して複数の記念モデルを発表して話題になったばかりなのに、翌年を記念すべきスタート年として更に新作を発表し、我々を驚かせたからです。

中でも最も注目されたのが、Ref.5524G、IWCのあのモデルを彷彿させるその名はカラトラバ・パイロット・トラベルタイム。直径が42mmもあり、分厚いそのフォルムは我々の想像するカラトラバとは異なり、一度見たら忘れないインパクトのあるモデルです。
このモデルは、パテックフィリップ・ミュージアムに展示されている1930年代に製作されたパイロットのための時計から着想を得て作られている、伝統を重んじるパテックならではの作品なのです。ヴィンテージウォッチ好きには堪らない一本です。

また、トゥールビヨンやミニッツリピーターと並ぶ程難しい技術を要する、スプリットセコンドクロノグラフ搭載のRef.5370Pも合わせて発表、2カウンタークロノグラフのクラシカルな外見に、七宝という職人技の光る伝統的な文字盤を採用しています。こちらも1920年代に発表したパテック最初のクロノグラフの復刻、そして今回ご紹介するRef.5905P、この三本が話題となりました。
5905はオリジナルとされている2010年発表のRef.5205がアニュアルカレンダーとムーンフェイズ機能の搭載だったのに対し、ムーンフェイズを廃してクロノグラフ機能が備わったモデルです。
時計愛好家たちのコレクション熱が更に高まった年、それが2015年という年でした。(下写真左が5524G、真ん中が5370P、右が5905P PPHPより引用)

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また、創立175周年の2014年に発表された、ステンレスと赤の色使いでスポーティーさが際立つ出で立ちが特徴的なRef.5960/1。白に近いシルバー文字盤に黒枠と赤針が見事なバランスのパテックらしからぬ独特な雰囲気なモデルに、どうしようもなく惹かれたことを思い出しました。そして2017年に白文字盤から黒文字盤へ変更となったのも束の間、まさかの一年で生産終了となってしまいました。このモデルは生産年数が短かったため、今後プレミアが付く可能性を秘めていますね。
なぜこのモデルの話をしたかといいますと、5960と今回ご紹介する5905の機能が同じため見た目がそっくりで、プッシュボタンがクラシカルな円柱のボタンから四角いボタンへと変更になり、パワーリザーブがなくなっただけの違いなので、特に公言はされていませんが、5905は5960の後継モデルと呼べると思うからです。

この二つは好みが分かれますが、やはり5905は四角のプッシュボタンに変わったことでより洗練されたパテックならではの高級感が更にアップし、見た目もさることながら、ステンレスモデルはブレスのみの仕様だったので、付け心地の良さも増したのではないでしょうか。
そして今やパテックのコンプリケーションモデルの顔といっても過言ではありません。なぜなら、パテックフィリップのHPに数あるコンプリモデルの中から、5905が一番トップの大きなコンプリケーションの紹介写真に選ばれているからです。5905は176年目のパテック社の自信作ということなんですね。

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Ref.5905のケースはプラチナのみの作り、色は青と黒で、今回エバンスに入荷したのは高級感溢れる青文字盤のモデルです。プラチナのケースはパテック社の自社工房のプレス冷間鍛造によって生成されています。冷間鍛造とは、金属に圧力を加え熱を加えず加工を行う技術で、大変高度な技術を要しますが精度の高いケースが製作できるそうです。何度見ても、どの角度から見ても、溜息しか出ない美しい曲線を描いたケースやプッシュボタンのカーブはすべて手作業、長年培われた熟練の技術者の手によって少しずつ仕上げられた作品は、ひとつ作るのに約二週間もかかるとのことです。
文字盤には繊細なサンバースト仕上げが施され、その上に美しいブルーの色を重ねていることによって角度によって艶があるように見えます。

そしてプラチナモデルにのみ6時位置に配されたダイヤモンドは、実際に腕に着けるオーナーだけに見える密かな楽しみで、ステイタス性と優越感を同時に味わえるという大きな要となっています。パテック社では、今も昔も厳選したこだわりのトップ・ウェッセルトンしか採用していないそうです。
聞き慣れない専門用語が出て来たので少しだけダイヤモンドについてお話させていただきますね。
ウェッセルトンとは、色のことでイエローから一番上はリバーという表記があってリバーのすぐ下に位置するのがウェッセルトンです。
日本では一般的にGIA(宝石を評価・鑑定する世界最大の研究施設及び教育機関のこと)で定めている”4C”を基準にしており、これはカラー、カット、クラリティ(透明度)、カラット(重量)の頭文字を取ったもので、今では世界共通の単語となっています。
ほとんどのダイヤモンドはイエローかブラウンがかっていて、内包物や傷のない無色透明に近いものほど希少価値が高く高額で取引されるため、特にクラリティを重要視します。
GIAではクラリティを一番下は「インクルーデッド(I1,I2,I3)=内包物が10倍の倍率で容易に確認でき、透明度や輝きに影響を与える可能性があるダイヤモンド」から、一番上の「フローレス(FL)10倍の倍率で内包物や傷が見えないダイヤモンド」という六段階の表記で統一しています。また、カラーはZ~Dという表記で、一番下のZは黄色っぽいダイヤモンド、一番上のDが無色となっています。

パテックフィリップが採用しているダイヤモンドのカラーはD~Gのもの、クラリティーは、上から二番目のインターナリーフローレス(IF)=10倍の倍率で内包物が見られないダイヤモンドです。
精度や機能だけでなく、外装であるダイヤモンドにまでこだわり尽くした故のパテックフィリップ社の当然の選択なのでしょうね。

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今回ご紹介するRef.5905にはCal.CH28-520 QA 24Hというキャリバーを採用しています。2006年に完全自社製のクロノグラフを満を持して発表、1920年頃から製作されていたクロノグラフキャリバーは他社サプライヤーより購入したものに手を加えていたのです。
しかしさすがはパテック、最良のエボーシュ(完成前のムーブメントや部品のこと)に更に機能を追加して発表するという、お得意の手法で当時から時計愛好家達を喜ばせていました。というのも前述の、1923年に発表したパテック社初のクロノグラフモデルにはスプリットセコンド機能が搭載されていましたし、1940年に同社初のワールドタイムを発表したのですが、これにはパルスメーターとアスモメーター(簡易脈拍計と呼吸リズムカウンター)を搭載していました。

ちなみに翌年の1941年には初の永久カレンダー・ムーンフェイズ付きクロノグラフRef.1518を発表、このモデルは2016年のオークションでなんと、12億円もの値が付いています。1940年のワールドタイムは現在、博物館に所蔵されているため値は付けられませんが、1925年に受注して8年もの年数をかけて完成された、24つの複雑機能を持ち、表裏共に文字盤になっている金の懐中時計が、時計史上最高額のまさかの約28億円で落札されているんですよ・・・!
この金時計は、アメリカのヘンリー・グレーブス氏という当時、金融界を統治していた大物の息子がティファニー社を通じ、パテック社へオーダーしたもので、「ヘンリー・グレーブス・スーパーコンプリケーション」と命名されています。白熱したオークションはたったの15分程で終了し、1999年には13億円だった価値が一気に二倍以上にまで引き上げられ、オークションの行われたサザビーズ社(ロンドン創業、世界最古のオークション会社)をこの時計は20世紀の象徴であり、芸術的な最高傑作だと唸らせたそうです。(下写真がグレーブスウォッチです。SBHPより引用)

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パテックフィリップ社はこれらの伝説的な作品達を礎とし、完全に自社で開発したキャリバーを製作、従来のものに更に改良を加えて年次カレンダーを搭載したキャリバーが今回ご紹介した5905に採用されました。高度の技術を持つ時計師による念入りな手作業による仕上げを施されたキャリバーは、402個もの部品から構成され、ぜんまいは最大55時間持続します。日付の他、月、曜日の窓を備え、6時位置にある小さな窓で昼夜を表示します。複雑な機構を持ちながらシンプルな見た目は使い手のことだけを考えた結果ですし、計算し尽くされた設計の見事な作品です。

伝統を重んじ、革新を求めるパテックフィリップならではの作品、Ref.5905。
同社は短命のモデルが多く、例え生産をしていたとしても5711・5712のように年々プレミアが付くというモデルもありますので、気になられた方はこの価格でご案内できるうちに是非、お早めにご連絡下さい。
まずは一度手にとって、腕に乗せてこの付け心地を体験してみていただきたいです。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。












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