「伝説の飛行士のための友情時計 “サントス・デュモン”」 10月11日

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
寒くなってきましたね。みなさま衣替えはおわりましたか?
風邪などに気を付けて、あたたかくしてお出掛けなさってくださいね。



さて、本日はカルティエから、エバンス初入荷サントスデュモンをご紹介いたします。
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“サントス”とは、懐中時計から脱したカルティエ初の本格的紳士用腕時計です。
1904年にプロトタイプが製作され、マルチパーパスウォッチ(万能時計)の先駆者でもありました。
誰にでもわかりやすい特徴的な造形のこの時計は、カルティエの代表作です。

それまで女性向けジュエリーウォッチのみをつくっていたカルティエが、初めて男性用として量産をしたサントスですが、腕時計の進化と共に年々忘れられていってしまいました。
それは、1917年に発表されたタンクがあまりの人気で一気に名を高めたためであり、もうひとつの理由がサントスのスクエアケースに防水性を持たせる技術が伴わなかったためです。
70年代に入り、カルティエは防水性を持たせたサントスのラウンドケースを試作しましたが失敗。
なんとかこの傑作をもう一度表舞台で輝かせるには、防水パッキンの進化が不可欠でした。

そして1978年。ゴールドとスティールを大胆に組み合わせ、オリジナルの形を保ちながら防水性と実用性を取り入れたモデル、サントスガルベが誕生。
その後、今回ご紹介するサントスデュモンやサントス100など派生モデルを次々に発表、サントスの優れた造形は登場から100年以上経った現在でも変わりません。
ラグとの一体化ケース、視認性抜群の文字盤、カルティエがいかに先見性のあるブランドで時代をリードしていたか、サントスという秀逸なモデルを見ただけで分かりますよね。
サントスというモデルは、腕時計の祖であり時代にとらわれることなく愛され続ける、永遠の定番なのです。

サントスは、度々“アールデコ”と見なされるのですが、実はそれは間違いでカルティエは流行より20年以上も先を進んでいました。
それは、カルティエがジュエリーをデザインした際に、様々な国(日本、中国、インドなど)のスタイルを取り入れて製作をしましたが、当時富豪たちの間で大流行していた“アールヌーヴォー”スタイルは一切使っていなかったことから分かります。
そして、もうひとつの明確な理由はサントスがデザインされたのが1904年であり、アールデコがひとつの装飾様式とされたのが1925年のことだからです。

ちなみにアールヌーヴォーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけ、ヨーロッパ各国で流行した建築や絵画などの装飾様式のことです。
主に植物を思わせる曲線を多用し、富裕層向けの一点ものとしての作品が多くみられました。
そのアールヌーヴォーの次に流行した様式が、アールデコです。1925年にパリで開催された現代装飾美術 産業美術国際博覧会(Exposition Internationale des Arts Decoratifs et Industriels modernes)の略称がアールデコの名の由来で、1925年様式とも呼ばれます。
実用的で直線的なデザインが特徴、幾何学的な線とパターン化された模様を取り入れた装飾で、主にアメリカで大流行、建築、絵画、ファッションなど様々な分野に影響を与えた装飾様式です。

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サントスがアールデコと間違えられる最大の理由は、直線的なデザインだけでなくその太いラグとストラップにありました。
この時代のどのブランドの時計も、メンズ・レディース問わず細いストラップ仕様だったのに対し、カルティエは一貫して飛行士のための腕時計、すなわち視認性に富んだ使いやすい時計デザインを提案し、サントスを製作したのです。
“サントス”という時計は、創始者ルイ・カルティエが友人の飛行士サントス・デュモンのために明確な目的を持って製作され、時代を越えて使い続けることができる大変な名作なのです。

サントス・デュモンという人物は、ブラジルのコーヒー王の父を持つ裕福な家庭に育ち、ベルエポックと呼ばれるパリの美しき良き時代をこよなく愛した、襟の高いシャツ(ハイカラーシャツ)がトレードマークのお洒落な紳士です。
ベルエポック期のパリでは、ピカソやロートレックといった後世に名を遺す偉大な画家が登場し、先にお話したアールヌヴォー一色の中、エッフェル塔が完成すると共に更に活気に満ち溢れていました。

彼は父から譲り受けた莫大な資産を元手に、幼い頃からの夢であった空への憧れを現実のものにしようと研究に打ち込みます。
そして遂に、自作の飛行船でエッフェル塔の周りを数十分もの間空中操縦し、歴史に名を刻みました。
彼はパリのレストランの代名詞である“マキシム・ド・パリ”で毎晩ディナーを楽しみ、研究の成果である自作の飛行機で飛行中にコーヒーを飲むためだけにマキシムに緊急着陸をします。伊達男の異名を持つ彼は、パリの社交界でも有名だったそうです。

そしてこのマキシムで、サントス・デュモンはルイ・カルティエと出逢います。
ここで彼はカルティエに、飛行中に時刻を確認したいという懐中時計の不満を聞いてもらい、カルティエは実用的でありながら彼をイメージしたエレガントなデザインを考案します。
2000年以降に今回ご紹介するビスのないタイプへ変更されていますが、オリジナルの視認性とドレスウォッチとしての気品はそのままです。

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ケースの厚みはわずか5.58mmで(これは私の愛用するロレックスの約3分の1です!)、ケースに深く切り込みを入れることで、ケース自体にリューズガードの役割を持たせています。
そして59粒ものブリリアントカットダイヤモンドをベゼルにセッティング、珍しい七角形のリューズには大粒のダイヤモンドがひとつセットされています。また、ガラスに少し厚みを持たせることでベゼルが傷付きにくくなり、ラグを従来のモデルより長くすることで更にドレスウォッチとして際立つデザインにしています。

100年経っても変わらない、カルティエ最初の腕時計“サントス”。
これからも色褪せることなく、世代を超えて着けることができる数少ないデザインです。
メンズですが、薄型ですので女性の腕にも大き過ぎることなく馴染みます。
是非、一度腕に乗せて試してみられてください。

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こちらは私の大切な顧客様からのご委託品です。
現在、国内ではどこにもお取り扱いのない大変稀少な一本です。
気になられた方がいらっしゃったら、私稲田までご連絡下さいませ。
皆様のご来店、心よりお待ち申し上げております。







銀座エバンス
TEL. 03-6274-6740 MAIL:n-concierge@evance.co.jp
東京都中央区銀座7-8-4(中央通り 銀座6丁目交差点すぐ)
(OPEN 11:00~20:00)


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by evanceblog | 2016-10-11 17:54