こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
ようやく春になり暖かくなりましたね。
雨が降ると少し気温が下がりますのでみなさまご自愛くださいね。





さて、本日は一年に一本入るか入らないかの稀少モデル、
Ref.1680 サブマリーナのご紹介です。
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今や子供から大人までその名を知らない人はいないと言っても過言ではないロレックス。
その名が世界に広まった出来事はいくつかありますが、これからお伝えするある人物の偉業は、ロレックスの歴史の中でも最も重要なニュースのひとつなのではないでしょうか。

ドーバー海峡。海に詳しくない私でも聞いたことのある有名な海峡、イギリスの南岸とフランスの北岸の間にある海峡のことです。海峡とは二つの海域を結ぶ水路のことで、ドーバー海峡は北海と大西洋を結んでいて、特徴としては潮の流れが早く、流れや速度が変化しやすいために渡る際に要注意の海域なんです。
この危険な海峡を渡るという挑戦者が現れたのは18世紀のことで、気球や船でも失敗が多く難しいのにまさか泳いで渡ろうとする人物が現れました。
その偉業を達成した人物こそ、イギリス人スイマーのメルセデス・グライツという女性で、この女性の腕にはなんと、ロレックスのオイスターがはめられていたのです。

1927年のこの出来事が次の日、イギリスで最も古くからある新聞「デイリー・メール」に大々的に全面広告で飾られ、全世界がロレックスの名を知ることになりました。ドーバー海峡横断には10時間以上もの時間を要し、その間ずっと彼女の腕にはロレックスが着けられていました。
もちろん、陸に上がった後も完璧に機能したロレックス・オイスター。ロレックスの高い防水性と耐衝撃性を幅広く認識させたこの偉業は、現在でも語り継がれているロレックスの伝説です。(下記写真が当時ロレックス社がグライツ嬢の写真と共に掲載したオイスターです。FHHより引用)

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1953年、ロレックス社は世界初の100m=330ftの防水機能を持つ腕時計を発表しました。
このモデルはサブマリーナーと名付けられ、先にお伝えした頑強なオイスターケースとそれに負けない位の強さと固さを持つブレスレットを備えていました。(下の写真が初代サブマリーナRef.6204で、初めてロレックスのカタログに掲載されたモデルです。FFHより引用)
続いて、660ft=200m、そして300m=1000ftもの防水性を持つモデルを次々に発表、現行は2008年に登場し、プラチナを用いたセラミックベゼルへと換装、高級感まで兼ね備えているモデルへと進化しました。

サブマリーナは、第一~第七世代に分類されますが、今回ご紹介する1680は第五世代で、サブマリーナ史上初の「デイト付き」という所がこのモデルの最大の特徴です。
Cal.は後期1570のハック付き、前回の私のブログ「妖艶な漆黒ゴールドレター ”アンティーク エクスプローラーⅠ 1016”」でご紹介したモデルと同じキャリバー(1016は前期)です。
Cal.1570は1016だけでなく、第四世代のサブマリーナ5512、1500、1601といったオイスターパーペチュアルデイト、デイトジャストにも採用されていた名機と呼ばれる優秀なキャリバーなのです。
1016のブログも是非合わせてご覧下さい。...https://evanceblog.exblog.jp/26586656/

Ref.1680の現在相場は150万円前後で、当社在庫と同じような個体で200万円を超えるお店もある中、今回ご紹介するモデルは大変魅力的な価格設定でご案内しております。
当社HP写真をご覧頂きたいのですが、ケースやブレスの傷はあるもののそれもまた味ですし、アンティークの醍醐味といえる所だと思います。
何より特筆すべきは素晴らしいこの文字盤コンディションです。ベゼルのルミナスポイントはルミノバですが、フルオリジナルのフチなしトリチウム、是非お手に取って見ていただきたいです。
(HPに新しく「機能/その他」欄を追加しておりますので、ご覧になってみてください)

ちなみに後期のフチありで現在相場は80万円~、数年前からの動向を追ってみると20万円くらい上がっていて、フチなしに関してはそれ以上です。私はいつもお客様へこのお話をするのですが、アンティークはいい個体が少ない上、もう作っていないため、製造年数の短いのものはこれから上がるしかないのです。
このブログを見て気になられた方、お早めのご来店をおすすめします。


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最後に、1680といえば赤サブを思い出す方も多いですよね。赤サブとは、「SUBMARINER」の文字が赤で表記されているモデルで、通常の白い文字のモデルに比べ極端に生産数が少なく、前期・後期とに分かれています。赤サブの現在相場は状態によっては200万円前後、300万円~です。
特にレアなのが防水性を表す「660ft=200m」表記が逆になっている”メーターファースト”で、更に前回の1016でもお伝えした”トロピカル”が激レアでまさかの500万円超えなんです。

もし、4桁のロレックスがご自宅に眠っている方がいらっしゃったら、是非一度見せていただけませんか?
エバンスでは買取り・下取りの他にモデルによってはご委託を提案させていただいております。もちろん、5桁のご相談も承りますのでまずは私稲田までご連絡ください。
現在、アンティークロレックスが続々入荷しております。一階が中古・アンティークフロアとなっており、他ブランドも含め少しずつラインナップが充実して来ています。銀座にお越しの際は是非、お立ち寄り下さい。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。








銀座エバンス
TEL. 03-6274-6740(11:00~20:00) MAIL:n-concierge@evance.co.jp
東京都中央区銀座5-5-11(みゆき通り)

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# by evanceblog | 2018-04-24 20:13 | ロレックス
ご覧頂きましてありがとうございます、銀座エバンスの福永です。
本日はパテックフィリップのカラトラバRef.6000Gをご紹介いたします。
Ref.6000は既に生産終了となっており、現在ではサイズを2mm拡大しデザインをほぼキープしたRef.6006に引き継がれていますが、依然としてRef.6000の人気も衰えることがございません。Ref.6000の魅力とは何か、時代超えて支持される理由とは何かを考えてみたいと思います。
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Ref.6000G
USED販売価格:¥2,080,000(税込)
Ref.6000の成り立ちですが、1994年に発表された先代モデルRef.5000がシリーズの祖として考えられます。デザインのモチーフは1930年代のアビエーションウォッチと言われており、他のカラトラバとは一線を画すダイヤルが特徴です。
カラトラバはラウンドケースを用いた2針あるいは3針のシンプルなドレスウォッチと定義され、パテックフィリップの中において中核を成し、そのスタンダード故の美しさが際立つモデルがラインナップされています。
Ref.6000においては、カラトラバの要素は備えているものの、前述のようにドレスウォッチ然とした王道の雰囲気は感じさせず、どこかカジュアル印象さえ漂わす絶妙なデザインが与えられています。
まず目に飛び込んでくるのが、極めて視認性に優れたモダンな書体用いたブラックダイヤルではないでしょうか。そこには太さや厚みを競うような重厚な針は無く、カットの美しいインデックスとも違う、時を知るために必要な情報が凝縮されています。
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一方で搭載される機械は超薄型の自動巻きムーブメントcal.240、外周にはポインターデイト式のカレンダーを配し、パテックフィリップとしては珍しい機構を備えています。
バックルについても一般的なカラトラバとは異なり、折り畳み式バックルが採用されています。スリムな時計に関してはシンプルな尾錠の方が装着感、バランス共に優れている点があります。一方でバックルの利点としては装着のしやすさが上げられますが、それ以上にパテックフィリップがバックルを採用するモデルはコンプリケーション以上という不文律がある中で、Ref.6000へのバックル採用はカラトラバとしては特別な扱いのように感じられます。
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果敢に攻めたスタイルでありながら、一切隙が無く作り上げられたRef.6000は、全てのドレスウォッチの模範ともいえるカラトラバでありながら、他の何者にも似ていないオリジナリティを備え、時代を超え支持され続けるモデルと言えます。

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こんにちは銀座エバンスの福田でございます。
最近は日も伸びて徐々に過ごしやすくなっているように感じましたが、まだまだ寒暖の差が激しい日が多いですね。体調を崩さないようお気を付けください。

さて本日ご案内する時計はこちらの2点でございます。ユーズドのデイトジャストですが、両方あまり見かけない文字盤ですね。


レディース デイトジャスト 18KYGコンビ (26mm)
型番:79173
USED販売価格:¥558,000(税込)
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翡翠を使用した文字盤です。6時と9時の2個のダイヤモンドが程よいアクセントになっています。20年程前はこちらのような翡翠と共にオニキスやラピスラズリなどを使用した文字盤を結構見かけたのですが、最近は少ないですね。そもそも当時の出荷数が少なかったのか、所持している方が愛用しており中古市場に出回らないのかは分かりませんが、こちらは少し珍しい個体です。当時は洋服だけではなく和服にも合わせたいからとお探しの方も結構いらっしゃいましたね。優しい色合いの腕時計を探している方には大変おすすめです。
先月当社でオーバーホールを完了したばかりで、その際に外装研磨も実施しております。年式(2000年頃)のわりには状態が良いので是非一度お手にとってご覧くださいませ。




レディース デイトジャスト 18KPGコンビ (26mm)
型番:179171
USED販売価格:¥1,128,000(税込)
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こちらのモデルは文字盤に隕石を使用しております。こちらもあまり見かけないですね。去年生産終了となった26mmサイズのレディスです。限定ではございませんが、新品販売後の入荷待ちの期間が長かったり、シェル文字盤のように個々で光沢や模様などが異なるのでご注文も難しい為、高い人気のわりに販売店泣かせのモデルでした。
当時の箱と2016年3月発行の国際保証書付きです。2018年3月に弊社にて歩度調整、外装研磨や洗浄を実施しております。ユーズドはそれこそ次の入荷が読めませんので、ご興味ある方はどうぞお早めにご覧くださいませ。

デイトジャストの魅力の一つはバリエーション豊富な文字盤です。ご自身の好みに合う時計を探してみるのも楽しいですね。
ちなみに現在開催中の中古フェアは今週末(15日)までを予定しております、お近くへお越しの際は是非お立ち寄り下さい。ご来店を心よりお待ちしております。





銀座エバンス
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「ユーズドウォッチフェア」開催中!。期間中、ユーズド・アンティークは現金払いで3%引き、分割払いで24回無金利に。特価品も並びます。4月15日(日)まで。
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# by evanceblog | 2018-04-10 11:19 | ロレックス
皆様こんにちは。
銀座エバンスの飯田です。
四月に入りすっかり暖かくなってまいりました。
過ごしやすい季節になりましたね。
ピクニックなどには良い時期です。皆様はいかがお過ごしでしょうか。


今回ご紹介させていただきます一本は
オメガのシーマスター 300 1957トリロジーです。
つい先日入荷したばかりの商品のご紹介を致します。
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オメガといえば圧倒的な知名度を誇り、男女問わず知っている方も多いかと思います。
そんな同ブランドから歴史的なモデルの復刻版が登場致しました。
1957年に誕生した、「スピードマスター」「シーマスター」「レイルマスター」
この3本の時計の60周年を記念し、2017年に発表されたのがトリロジーコレクションです。

同じ年に3種類もの復刻版を登場させ、デザインは忠実に当時の面影を再現しているのですからオメガの意気込みを感じます。
このトリロジーコレクションの内の一本「シーマスター」を見ていきましょう。

まずシーマスターといえば、オメガを代表するダイバーズウオッチですね。
同モデルの歴史を見てみると、1932年にまで遡ります。
第二次世界大戦中オメガの「マリーン」というモデルが、イギリス軍の依頼を受けて作成されました。
「ねじ込み式の裏蓋を使用した防水時計」で、その当時オメガの高い技術力を示した時計と言われています。

そして戦後、軍事用に開発されたモデルを市販用に改良し、1948年に「シーマスター」として発売。
高性能な本格的スポーツウォッチとして世界中でヒットをしました。
ただ、この頃は日常防水機能程度しか有していませんでした。

その後、1957年に防水性を改良し、本格的なダイバーズウォッチとして、シーマスター300(CK2913)が登場します。
この頃のモデルの復刻が今回のトリロジーなのです。
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文字盤は非常に見やすくシンプルです。
ロレックスのエクスプローラーⅠにも近いデザインですね。
回転ベゼルのデザインがオリジナルを忠実に再現しています。
文字盤はヴィンテージ感があり、美しいですね。
ブラックトロピカルダイアルとも呼ばれています。

またムーブメントは最新のマスタークロノメーターCal.8806を搭載しており、精度は抜群。
15,000ガウス以上の耐磁性能を備えているので、昨今の電子機器による磁気帯びなどにも強いです。
この時代には非常にマッチしたムーブメントですね。
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そして、ケースバックにはシーホースと60周年記念である刻印が彫られています。
サイズ感も39mmとちょうどいいので着けた際のバランスも良いですね。
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ヴィンテージ感溢れる造りに、わたくしも心を掴まれてしまいました。
オメガファンだけでなく、時計好きの方たちを虜にすることでしょう。
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付属品も替えストラップや、交換用ツールが付いています。
大きいレトロなボックスも雰囲気を高め、所有者の満足度を高めてくれることに違いないでしょう。

USED
Ref.234.10.39.20.01.001
定価:¥810,000(税込み)
販売価格:¥750,000(税込み)

ヴィンテージ風がお好きな方はぜひご覧ください。


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# by evanceblog | 2018-04-03 16:55 | オメガ
こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
少し暖かくなって来ましたね。各地で桜が次々と開花し始めましたよ。
昼間は暖かいので、もう満開の所もあるようです。みなさん、お花見を楽しんでくださいね。





さて、本日はロレックスから大変稀少で文字盤コンディション抜群なヴィンテージ、
Ref.1016 エクスプローラーⅠのご紹介です。
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エクスプローラーⅠの起源は1953年。当時ロレックス社は牡蠣の殻のように堅牢であることを意味するオイスターケースを主力とし、製造していました。
様々な場所に赴く探険家たちは、過酷な状況下でも耐えられる丈夫な時計を必要としており、ロレックスオイスターが不可欠な存在として選ばれていたというのは、その時代にいなかった私でも容易に想像がつきます。

はじめに、エクスプローラーを語るにはロレックスの名が世界に広まった瞬間の逸話をお伝えしなければなりません。
突然ですが、世界で一番高い山をみなさんご存知ですよね。
標高8,848メートル、なんと現在でも地震の影響などでまだ高くなり続けている山、エベレスト。
この美しくも険しい山に登ること、そして頂上に辿り着くこと、それがどれだけ危険で難しいことか我々には計り知れません。それまで多くの探検家達はこの山に魅了され、挑戦するものの天候や身体への影響で途中で下山を余儀なくされました。

1953年5月29日。世界で初めてエベレスト登頂を果たした人物がいます。
その偉大な人物の名はエドモント・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイ。彼らの腕にはめられていた腕時計がそう、ロレックス オイスターパーペチュアルだったのです。
エベレストを制覇したということは、月面着陸にも相当する凄い出来事で、イギリスのエリザベス二世は大いに喜び、隊員にはメダルを、ヒラリー氏へはナイトの爵位Sir(サー)の称号を授与されたほどです。
この歴史に残る偉業は、ロレックスという腕時計の精度と頑強さへの信頼をより一層高め、この年に発表されたエクスプローラーⅠはたちまち同社を象徴するモデルとして幅広く認識されました。

当時製造していたオイスターケースの中で最も頑強なモデルとしてのエクスプローラーⅠは、他ブランドが革ベルトの腕時計に力を入れていた時に金属のブレスレットを備えた腕時計を製作、そして何より特筆すべきはこの時代に、ねじ込み式のツインロックリューズを搭載していることです。
この機構は防水性を高めるための構造で、リューズとチューブにひとつずつパッキンを備えています。
ちなみに1970年頃には更に進化した三重構造のトリプルロックリューズが開発され、サブマリーナなどに搭載されています。


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今回ご紹介するRef.1016のキャリバーは、Cal.1560、Cal.1570のハックなし(前期)・ハック付き(後期)の三種類存在します。現在エバンスにあるモデルはシリアルから1965年頃の製造のものと思われ、Cal.1570ハックなしを搭載しています。このキャリバーは、高精度と耐久性を兼ね備えたロレックスの傑作ムーブメントとして高い評価を得ており、20年以上も作られて採用され続けてきました。

ノンクロノメーターで、こちらも20年以上も活躍したCal.1520の後継機で、Cal.1570への最大変更点は精度を調整するための緩急針をマイクロステラスクリューへ変更したことです。
これは、テンプと呼ばれる時計の心臓部分の部品のひとつ、テンワに取り付けられた小さな2つのネジのことで、このネジを回すことにより進み遅れを調整します。この画期的な機構が長年採用された理由ですね。

Cal.1570は、1970年代に入るとハック(リューズを引くと秒針が止まる機構)付きへと変更になりました。そのため今回ご紹介するハックなしは、およそ10年程しか作られておらず、後程お伝えするミラー文字盤モデルという所が更に、稀少価値を高めているポイントなんですよ。

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エクスプローラーの歴史を初代から少しお話します。(上記写真はロレックスHPより引用)
1953年からわずか一年間のみの生産、Ref.6350初代エクスプローラーⅠ。
現行のベンツ針はもちろんのこと、リーフ針やドルフィン針も存在し、文字盤も12だけが数字のもの、文字盤全体に格子状に模様の入っているもの、そして白いエクスプローラーなど様々な種類が存在します。
それと同時か少し後に登場するRef.6150、こちらもまた様々な種類が存在し、初代との違いはノンクロノメーターであることです。

初代6350はすぐに生産終了となりましたが、6150は次のRef.6610が発売されてからも生産されていました。6350と6150の発表時期が定かではないため、この6610がエクスプローラーⅠのセカンドモデルとされています。
こちらは、世界初の両回転巻上げ方式の自動巻きムーブメントCal.1030を搭載した始めてのモデルで、このモデルからベンツ針、12・3・6・9インデックスというスタイルが確立したとされていて、裏蓋もセミバブルバックからフラットバックへと変わりました。

そしてついに、今回ご紹介するRef.1016が登場するのですが、その前にRef.5500という激レアモデルのお話をしましょう。
実はこの型番はエアキングの型番なんですが、34mmエアキングケースにエクスプローラーの文字盤が入っているボーイズサイズのエクスプローラーⅠが存在するのです。
キャリバーは同じCal.1520ですので、ノンクロノメーターとなり”PRECISION”の文字が入っています。他に5504や5506などが存在し、すべて特定の国限定モデルとされています。
ほぼ出回っていないため、リダン(文字盤の補修をしてきれいな状態にすること)が非常に多く、フルオリジナルであればかなり高額での取引になるのではないでしょうか。

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初代6350は残念ながらみつけることができませんでしたが、現在相場はRef.6150で400万円超え、Ref.6610は200万円を超えています。
1016に至っては年々上がる一方で、数年前から通常文字盤でも100万円を切ることはなくなりました。
通常モデルとレアモデルとの違いとは、文字盤です。
とりわけ人気が高く、レアなのはミラーダイヤル(ギルトダイヤルとも呼ばれます)で、これは1960年代後半までロレックスが採用していた黒い艶のある文字盤のことです。
また文字色ですが、後年の艶のないマットダイヤルが白なのに対し、ミラーの文字色はゴールドレターと呼ばれる金色です。

ミラーダイヤルは、経年劣化でクラック(傷やひび割れ)の入っているものが多く、そういう文字盤は価値が下がります。そしてミニッツサークルと呼ばれる分の刻みを丸く囲った文字盤となると、更に価値が上がります。(MMダイヤル=ミラーミニッツサークルダイヤルと呼ばれます)
他には6の下に大きめの丸い印が入っている文字盤、通称6下ドット、ミラーダイヤルの黒の色が経年変化で大変美しい茶色になっているトロピカルなど、ひとことでミラーと言っても奥深く、種類によって価値が変わるんですよ。

現在のRef.1016MM相場は、物によりますが400万円以上です。
MMに限らず、1016はもう作っていなくて、いい個体もどんどん減って価値は上がる一方です。
特に日本のコレクターが集め始めている傾向にあります。
少しでもご興味のある方、お急ぎ下さい。

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現在、エバンスにある1016はミニッツサークルではないものの、クラックは見られず、少しだけトロピカルに近付いている本当に綺麗なミラーダイヤルです。
このままいいエイジングをしてくれればもっと価値が出ると思いますよ。
ケーススリキズやリベットブレスに多少伸びが見られますが、50年以上も前の時計と考えると全体的に素晴らしいコンディションを保っています。

気になられた方はまずは私までお問合せ下さい。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。


# by evanceblog | 2018-03-27 20:00 | ロレックス