「幻のムーブメント搭載 最初期作品 ロジェ・デュブイ ”シンパシー”」 6月20日

こんにちは、銀座エバンスの稲田です。
少しずつ夏に近付いてきましたね。
日差しの強い日もありますので、みなさまお出かけの際はご注意ください。




さて、本日はロジェ・デュブイから、大変珍しい最初期作品の シンパシー のご紹介です。

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ロジェ・デュブイ。かつて、パテックフィリップの時計師としても活躍していたロジェ・デュブイ氏は、自身の名を冠した独立時計ブランドを立ち上げます。それは1995年のことでした。
初出のモデルはすべてゴールドのみ、100万円以上という自信の表れである価格設定、複雑時計の部品や設計の開発に携わっていた経験を元に、三針時計から機構の複雑な時計までを手掛けました。
そしてすべて世界28本という限定数で製作。”8”の数字が縁起がいいとされていることからこの本数に決めたそうです。

コンセプトは伝統的な技術と革命的な新しいデザインの融合。
2008年にリシュモンの傘下に入り、ステンレスモデルも充実して来ましたが、世界限定8本のレアモデルや独創的なデザインなど、初期からの彼の信念に基づいて製作されていることには変わりありません。
20年と少し前という比較的新しいメゾンでありながら、若年層から、幅広い年齢層に至るまで男女問わず絶大な支持を得ているのはそういう理由からなのですね。
業界ではその名を知らない者はいない程、瞬く間に地位を築いた時計メーカー、それがロジェ・デュブイなのです。

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ロジェ・デュブイのすべての機械式時計は”ジュネーブシール”を持っています。
これは創業当初から同ブランドが一貫して行ってきたことであり、規定の厳しい検査を経て、更に多くの時間を掛けて時計を仕上げているそうです。
ジュネーブシールとは、ジュネーブ市の紋章を象った刻印のことで、この刻印を打刻してもらうためには12ヶ条(2011年には新たな項目が追加となり、15ヶ条となる)もの厳格な規定をクリアしなくてはなりません。(下の写真の丸部分がジュネーブシールです)
1886年、130年以上も前にスイスのジュネーブ州によって設立されたこの機関では、品質や仕上げの入念なチェック、更には精度や防水性などのテストも行われています。

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スイスで製造される一年間の時計のうち、ジュネーブシールを持つものは僅か0.0012%です。
それは卓越性・原産地の証明、装飾・耐久性に対する保証を約束するものであり、装飾に関しては小さな部品から大きな部品に至るまですべて熟練の職人の手作業による装飾・仕上げと組み立てがなされています。そしてその見事な仕上げにより、磨耗が軽減されて長期耐久性が得られるのです。
それほど厳しく難関なテストに、すべての機械式時計が合格をしているなんて、ロジェ・デュブイというブランドに驚嘆と共に敬意の念を抱きます。

現在のコレクションは大振りなものが多く、レディースでも36mmから、そしてムーブメントだけでなく、自動巻きのローター面に大きくジュネーブシールのマークが印字されています。
大振りながらも中身は最高品質であり、同ブランドが大いに誇りを持って積んでいるムーブメントであることが一目で分かります。このような自信もブランド存続に必要な要素ですよね。私はそういう面でもこのブランドが好きです。

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そして今回は、そんなロジェ・デュブイの初期作品であり、世界限定28本という大変稀少な時計がここエバンスに二本も揃っていることをみなさんにお伝えしたく、ブログを書きました。
現在のメンズラインナップは42~47mmと大きいですが、今回ご紹介する初期の作品は小振りで繊細、特に裏蓋から見えるレマニアベースのムーブメントは芸術作品のように素晴らしく、彼の創る世界を目にすることができます。

”レマニア”とは、1884年にスイスで設立された幻のエボーシュ(ムーブメントの部品)メーカーのことです。1932年に現在のスウォッチグループの前身であるSSIHに属し、1940年代に入ると様々な国の軍用時計の製作を始めます。陸・海・空の全軍がレマニアブランドのクロノグラフを採用、特に同社が有名になったのは、レマニアムーブを積んだオメガのスピードマスターがNASAの公式時計に選ばれたからです。
そして1981年、ブレゲのムーブメントメーカーとなりヌーベル・レマニアと社名を変更、ブレゲの元で秀逸なムーブメントを次々製作、ようやく落ち着いて躍進できる時が来ました。
しかし1999年、ブレゲがスウォッチグループに吸収され、レマニアという会社自体が消滅してしまったのです。幻のエボーシュメーカーだとお伝えしたのはそのためです。


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レマニアという名を聞いただけでも、時計愛好家達は目が輝き、心躍ります。
それほどこのムーブメントは魅力的なのです。
ロジェデュブイの作品には、このレアなムーブメントをベースにしたものが多く、今回ご紹介する二本もそうです。本当に稀なこんな機会はもう二度とないと思います。
是非一度実物を見にいらっしゃって下さい。


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最後に特筆すべきはこのガラスなんです。よく見てみてください、なんとガラスがケースと同じ形にカットされているのです!単純な四角やオーバルを形取ったガラスであれば、他ブランドでも見たことがあります。こんな難しい形状のガラスを作るのには技術とセンスと熟練の技が必要不可欠、現にその後製作した新型シンパシーには、丸いガラスが採用されています。
このモデルはシンパシーという形にこだわり抜いたロジェ・デュブイ氏の正に名作と呼べるでしょう。
これから数十年後、幻の最初期モデルとして更に価値が上がるに違いありません。

時計愛好家垂涎のクラシカルで本当に美しい最も初期の”シンパシー”。
この小振りで腕に乗せた時の心地よい重みと、金のしっとりとした質感が堪りません。
お客様からのご委託品のため、今を逃すと二度とお目に掛かれない一品です。

そしてこちらも珍しい専用バックルのご用意もございます。(下の写真です)
ご興味のある方は私稲田までご連絡ください。
みなさまのご来店、心よりお待ち申し上げております。

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by evanceblog | 2017-06-20 11:00 | その他